電話占い完全ガイド【1記事でわかる情報まとめ】

プロの占い師が電話越しに占い（鑑定）をしてくれるサービスである「電話占い」。

名前だけは何となく知っているという人もいれば、電話占いが怪しい・危ないという噂を耳にしたことがある人までさまざまでしょう。

この記事では、電話占いについて情報収集をしたいすべての人に向けて、電話占いサービスの概要・注意点からおすすめサービスまで網羅的に紹介していきます。

電話占いとは

「電話占い」とは、電話を通じて占い師と相談者がコミュニケーションを取り、さまざまな占術（占いの手法）を用いて相談者の悩みにや未来を予測するサービスです。

もっと簡単に述べるなら、電話占いとは「電話越しに占い師から占い結果・アドバイスをもらえるサービス」と理解するのが良いでしょう。

対義語とでも言うべきものが「対面占い」で、読んで字のごとく、相談者が直接占い師に会って占いを受けるかたちのサービスです。

占いの館を訪れる、横浜中華街の占い店を利用する、繁華街の路地にいる姓名判断師など、古典的な「占い」のイメージといえば対面占いであることがほとんどです。

対面・非対面（電話占い）のどちらにも特徴がありますが、こと電話占いについて言うなばら、次の3点が大きな特徴として人気を博しています。

これらの特徴については次章「電話占いを利用するメリット」のなかで詳しく解説していきます。

電話占いを利用するメリット

電話占いは、特に利用のしやすさに秀でた占いサービスです。

その特徴・メリットとしては、特に下記の3つが挙げられます。

この章では、上掲の3つのメリットについて詳しく解説していきます。

電話占いのメリット①：時と場所を選ばない利便性

電話占いを利用する場合、場所や時間に関係なくいつでも・どこでも占いを受けることができます。

電話占いは、冒頭で述べた通り電話越しに占い師へ相談できるサービスです。

したがって占いの館・店舗などへ訪問する必要がありません。

このことが、占いを受けたいときに課題になることが多い「時間」「場所」という制限を克服することにつながります。

まずもって、電話占いサービスは場所（店舗）という制約を受けないので、遠く離れた地域の腕利き占い師にだって占ってもらえるという究極の強みがあります。

かつては、有名占い師にみてもらうために地方へ遠出する人もいました。

しかし、今日ではそんな有力占い師にも電話で占ってもらうことができる便利な時代になったのです。

加えて、場所の制約を受けないという点は、時間の制約すら克服することを可能にしました。

電話占いサービスでは、サービス提供側（運営側）も店舗という場所の拘束を受けないので、実店舗には収まりきらないほど大人数の占い師を抱えることができます。

かつ、店舗を開けておく必要もないので、大人数・場所なしという特性を活かして夜間・深夜や24時間体制でのサービス提供を行っている電話占いサービスも珍しくありません。

相談者からの電話を占い師へつなぐ技術も、今となってはITの力で自動化できるので、受付センター・交換手のようなものがなくともサービスを提供し続けられるのです。

したがって、電話占いを利用する場合には、たいていのケースで時間すら選ばずに相談できるということになります。

仕事の都合でなかなか占い師に会いに行けない人や、深夜に突如不安でたまらなくなって相談したくなるような人でも利用することができます。

このような点で、電話占いは対面占いよりも利便性が高いと言えるのです。

電話占いのメリット②：安心して話しやすい匿名性

電話占いは非対面で行われ、匿名で相談できることが多いので対面占いよりも相談しやすいと評判です。

電話占いでは占い師と直接顔を合わせる必要がないので、緊張することもなくリラックスして相談しやすいというのも人気理由の1つです。

腕利きのベテラン占い師のなかには強烈な威圧感とでもいうような、ある種の覇気・すごみのようなものを醸し出している人もいます。

もちろん腕は確かな大先生であることも多いのですが、相談者の立場で見ると、いたずらに緊張・萎縮してしまって実りある相談の時間にできないといったケースもあります。

ところが、そうしたすごみのある先生が相手でも、電話占いだと話しやすいという人が多くいます。

最近ではリモートワークが普及していて、「上司とのコミュニケーションもZoom越しのリモート会議だと発言しやすい」という会社員が多いようです。電話占いでの話しやすさも、これと似たような感覚なのでしょう。

それだけでなく、電話占いが安心感を抱ける・話しやすく感じられるという話には、もう1つの理由があります。

それは、電話占いが持つ匿名性によるものです。

多くの電話占いサービスでは、相談を受ける占い師に対して相談者のプロフィールが開示されることがありません。

もちろん顔を見ることすらできないので、電話占い師は外見を含む一切の前情報なしで占いを行うことになります。

これは、相談者の立場からすれば、外見を含めて一切自分のことを占い師に知られずに相談することができるということにほかなりません。

たとえば、大手老舗の電話占いサービス『エキサイト電話占い』では、利用者の個人情報保護について次のように明記されています。

独自のシステムでお客様の個人情報や相談内容を確実に秘匿いたします。
占い師に電話番号をはじめ、個人情報が伝わることは絶対にございませんのでご安心ください。

エキサイト電話占い公式サイト：初めての方へ，2023年4月19日閲読．

とくに『エキサイト電話占い』のような大手企業運営のサービスになると、厳格な個人情報保護ルールを敷いているところも多く、プライバシーマークのように外部機関の定期的な審査・認証を受けているところもあります。

こうしたところの電話占いサービスを利用すれば、相談の匿名性はよりたしかなものとなり、十分に安心して相談することができるでしょう。

電話占いのメリット③：相談先（占い師）選択の多様性・柔軟性

電話占いなら、ほとんどの場合において対面で相談でき得る占い師よりも多くの占い師を相談先として選べます。

電話占いサービスは、実店舗を構える必要がないため、普通なら1施設に収まりきらないほどの人数の占い師を稼働（占い対応できる状態）させることができます。

たとえば、筆者がこの記事を執筆している2023年4月19日の19:50現在、最大手級の電話占いサービス『電話占いヴェルニ』には「今すぐ鑑定できる占い師：108人」と表示されています。

現在進行形で鑑定中（占い提供中）の占い師もいると考えると、この時点で『電話占いヴェルニ』が稼働させている占い師の数はもっと多いでしょう。

仮に200人の占い師を実店舗で稼働させる場合、非常に大きな規模の施設を用意しなくてはなりません。

それぞれの占い師にブースを設け、それらのブースの間はプライバシーを守るに十分な距離を取っておかねばならないと考えると、大きなイベント会場を貸し切りで使うくらいの規模感になることすらあるでしょう。

しかしながら、電話占いの場合だと占い師はそれぞれリモート対応で、1か所に集まる必要がありません。

電話を取ることができ、自身が使う占術に必要な道具や作業スペースが確保できればどこでも良いからです。

このように数十人から数百人の占い師を同時稼働させているサービスが、『ヴェルニ』以外にも無数に存在します。

それぞれが得意な相談分野や占術手法を持っているので、電話占いを利用する場合に相談でき得る占い師の候補は、非常に多くかつきわめて多様だと言えるでしょう。

対する対面占いでは、たとえば横浜中華街のような占い店激戦区であっても、同時稼働している電話占い師の総量には遠く及ばないでしょう。

かつ洋の東西を問わずさまざまな占術に対応する占い師が待機していると考えれば、占術のバリエーションにおいても占い店が多い東京都心部にまさる数の選択肢が得られるとも期待できます。

ある時点で選びとれ得る占い師の母数・バラエティという観点では、電話占いに軍配が上がると言えます。

電話占いを利用するデメリット

利用しやすさについて大きなメリットを持つ電話占いですが、一方で、以下のようなデメリットも存在します。

これらは、主に利用体験において表れがちなデメリットと言えます。

ここからは、電話占いが持つ3つの難点・デメリットについて解説していきます。

電話占いのデメリット①：相談内容・感情が伝わりにくいことがある

電話占いでの相談は、対面占いに比べて相談内容やあなたの感情が占い師へ伝わりにくいことがあります。

電話占いにおいては、その性質上、どうしても対面コミュニケーションと比べて相談者の心情をくみ取りにくいシーンが存在します。

というのも、電話越しのやり取りだけで占いを進めるがために、占い師の側は相談者から身振り・手振りや表情などといった非言語的な情報を受け取ることができないからです。

人間同士がコミュニケーションをとるときに言語情報が与える影響は小さく、耳や目で得た情報があわせて9割程度の影響力を持つと考えられています。

なかでも視覚からの情報は過半数を占めると言われており、これが得られない電話占いの鑑定は、とても高度な理解力・共感力やコミュニケーション能力を要します。

実際に、電話占いを始めたばかりの新米占い師の間では、最初に直面する課題の1つとしてしばしば「相談者の気持ちをうまく言い当てられなかった」ということが話題にのぼります。

通常の占いだけでなく電話占いでの実績も多い占い師であればそれでもうまく相談者の心情をくみ取ってくれます。

しかしながら、経験の浅い占い師にあたってしまうと、占術が当たるとか当たらないとか以前の問題として、相談者が抱えている悩みや気持ちをよく理解してもらえないという事態が起きることがあるのです。

そして、この事態は非対面の電話占いではより一層起きやすいと言えます。

電話占いを利用するときには、鑑定実績や業歴などプロフィールをしっかりチェックしてよく占い師を厳選してから相談しましょう。

電話占いのデメリット②：利用料金が高くなることがある

電話占いを利用すると、料金形態によっては利用料金が高額になってしまうことがあります。

電話占いはたいてい、通話1分あたりごとに料金が発生するという料金形態をとっています。

利用料は安いサービス・占い師で1分あたり100円程度から、やや高めな設定だと1分400円、ハイプライスなものでは1分あたり1,000円のものもあります（1,000円台のものは稀）。

これに加えて、サービスによっては相談中の通話料が別途かかるものもあり、利用料プラス通話料がコストになることもあります。

その結果として、電話占いは対面占いよりも高価になることがあるのです。

例として、電話占いサービスと実店舗での対面占いを提供する『ウィル』の料金で比較してみましょう。

『電話占いウィル』において1番低価格で相談できる占い師の先生がたは1分あたり230円（税込）なので、相談時間10分単位で計算すると、実店舗との違いは以下のようになります（対面占いの料金は東京新宿店のブロンズ占い師料金で比較）。

相談時間	電話占い料金	対面占い料金
10分	2,300円	–
20分	4,600円	4,730円
30分	6,900円	5,940円
40分	9,200円	7,150円
50分	11,500円	8,360円
60分	13,800円	9,570円

〔出典〕電話占いウィルおよび占いの館ウィル新宿店公式サイト，2023年4月19日閲読．

これはウィルが特別に高額というわけではなく、むしろ電話占い料金としては非常にポピュラーな料金帯です。

別の例として、おなじく電話占いも対面占いも提供する『占い館バランガン』と同店運営の電話占い『占いの窓』の料金も比較してみましょう。

『占いの館（バランガン）』の電話占いは1分あたり193円（税込）なので、新宿店のコース料金と比較すると次のようになります。

相談時間	電話占い料金	対面占い料金
10分	1,930円	1,100円
20分	3,860円	3,300円
30分	5,790円	4,950円
40分	7,720円	6,600円
50分	9,650円	8,250円
60分	11,580円	9,900円

〔出典〕占いの窓および新宿占い館バランガン公式サイト，2023年4月19日閲読．

やはり、基本の料金で比較すると電話占いはやや割高となります。

実際のところは電話占い・対面占いで依頼できる占い師が違うことが多かったり、電話占いのほうは現金でなくポイント購入により少しお得に利用できたりといった点があるので単純比較はできないものの、基本的には電話占いのほうがコストが高いものとなります。

もっと言うと、従量課金制のサービスである以上、電話占いは鑑定（通話）が終了してはじめて料金が確定するものです。

そして、占い師は後の時間に予約などが入っていない場合、なるべく相談者の悩みに耳を傾けようとします。

たとえばあなたが長時間話し込むタイプの人であったり、相談したい事柄が次から次へと浮かんでくるような人であったりする場合には、結果としてその分だけ高額な利用料金となりやすいでしょう。

もし気になる電話占いサービスがあって、かつそのサービスが近隣に実店舗を構えているようであれば、料金のことだけ考慮するなら実店舗の対面占いを優先的に検討しましょう。

もちろん、電話占いは実店舗で活動しない占い師に相談可能・占い店が近くにない人でも利用可能・夜中にも相談できるところがあるなど、料金以外の面で利便性などにすぐれたサービスがたくさんあります。

加えて、上掲の『電話占いウィル』『占いの窓（バランガン）』はかなりの大手有名サービスで、ほかの中堅・小規模サービスなら100円台で占ってもらうこともできます。

同じ事業者の電話占い対実店舗では高額に見える電話占いでも、占い鑑定全体の相場としては非常に安価で済む場合もあるので、チェックだけでもしてみるのがおすすめです。

電話占いのデメリット③：悪徳業者・悪質占い師を見分けにくい面がある

電話占いを利用しようとすると、悪徳業者・悪質な占い師をうまく見分けられないことがあります。

電話占いを含む占いサービス・占いサイト業界には、非常に残念なことに、悪質なビジネスを行う業者・占い師が現れることがあります。

典型的な悪徳サービスの例を挙げると、以下の3つが代表例と言えるでしょう。

いずれも高額請求や占い依存、場合によっては詐欺被害など大きな不利益を被ることにつながり得るものです。

特に最後のものについては、電話占いのサービス内で完結しない取引につながり大きなトラブルとなることがあります。

勧誘としてはお札やタリスマン・護符の購入などといったわかりやすいものから無償セミナーへの招待といったものまで、形態がさまざまです。

電話占いとは基本的に対話を通じた言葉によるサービス提供を行うものですから、別途に物品購入が必要となるようなものは電話占いの本分ではありません。

同様に、何かセミナー・講習会やスピリチュアルサークル等への参加を促すことももはや鑑定の域を越えていて、これも電話占いとは呼べません。

そして、こうしたサービス外の取引・ミーティングは電話占いサービス運営会社も保護できない範囲であるため、トラブルに巻き込まれた際に運営企業から保障やサポートも受けられません。

自己責任となる上にリスクも大きいので、鑑定の最中に何かグッズ購入やイベント参加をすすめられた場合は、すぐに鑑定を終了して運営会社に対処を求めましょう。

電話占いと社会問題

電話占いサービスは比較的古くから存在するサービスで、一般には1990年代頃から見られるようになったものとされています。

そんな電話占いは2000年代に入って以降、携帯電話はインターネットの普及によって数多くのサービスが存在するようになり、現在では法人・個人を問わず無数のサービス提供者が存在します。

なかには悪質なビジネスを行うものまであるとされており、ときおり社会問題として取り上げられることがありました。

電話占いをめぐる社会問題として指摘されているのは、一般に次のような事柄です。

それぞれ簡単に解説します。

詐欺まがいの営業手法

電話占いに限らず、占い業界においては、詐欺まがいの営業手法が横行していると指摘されることがあります。

特に問題となっているのが相談者（利用者）の不安を煽って繰り返しの鑑定利用や物品購入等を促すもので、一種の悪質霊感商法とも言えるものです。

たとえば、2021年5月に国民生活センターから発表された注意喚起では、ポイント制占いサイト（メッセージごとに料金がかかる仕組み）での頻回・継続的なメッセージ送信を強要する占い師の例が取り上げられました。

占いサイトの広告を見て、無料で鑑定してくれるというのでサイトに登録した。占い師から「あなたには強い守護霊がいる」などというメッセージをもらい、信用してしまった。

その後、占い師が指示する言葉を送り返すように言われ、返信し続けた。

やりとりには有料のポイントが必要で「今やめたら幸せは来ない」と言われ、気が付いたら約120万円も支払っていた。（60歳代　女性）

国民生活センター：やめられない！？占いサイトに気を付けて，2021年5月11日付．

このケースでは被害女性が約120万円もの請求をされたとあり、その悪質ぶりは言葉にするまでもないと言えるでしょう。

とはいえ、昨今では『レディスピ』『ウラスピ』などの口コミサイトに加え、各種SNSの普及・発達によって、上述のような悪徳占い業者の情報はとても掴みやすくなっています。

ユーザーファーストではないサービスはインターネット上で強く酷評される今日においては、悪徳業者も大部分が淘汰されつつあり、有名どころとして残るサービスも比較的大きな規模の企業が運営する企業系占いサービスが中心となりました。

これらの企業は今日の社会において法令順守・企業責任の明確化が求められているため、行政から指導を受けるような悪質な営業手法は展開できません。

無名の新興企業や個人事業主による占いサービスは依然として一概に推奨はできないものの、企業運営の有名サービスを選べば、電話占いで悪質な商法に巻き込まれる懸念はないと考えて良いでしょう。

個人情報・プライバシーの保護に関する懸念

電話占いをめぐっては、プライバシーの保護に対する不安の声、特に個人情報流出への懸念が指摘されることが多くあります。

これは特に、対面占いよりもインターネット経由で個人情報を入力することが多い電話占いやメール占い・チャット占いに特有の懸念です。

姓名判断や四柱推命に代表されるように、占術には、相談者や関係者（相性を占いたい意中の相手など）の氏名や生年月日といった情報をもとに鑑定を行うものが多く存在します。

同時に、これらの情報はまさに個人情報の代表格であると言えます。

電話占いでは鑑定依頼時にこれらの個人情報をインターネット上で送信する必要があり、しかもそれがサービス運営企業だけでなく経歴・出自の曖昧な占い師にもわたり得ることから、個人情報の漏洩を懸念する人が多いのです。

また占いサービスを提供する事業者のなかには運営企業・事業者の招待自体曖昧なところ（企業名はわかっても経営実態・事業実態が不明瞭なものなど）もあり、在籍占い師どころか運営者企業自体も不安にならざるを得ないサービスが存在します。

実際、うらないピティア編集部が2023年4月に行った調査においても、比較的認知度がある小規模の電話占いサービス1件がサービスサイト上で特定商取引法に基づく表示を行っていないことを発見しており、その表示以外の箇所についても運営者がどういった事業者なのかが一切明示されていないものがあることが確認できました。

こうした事業実態の不明な占いサービスについては、個人情報流出の懸念は益々大きなものとならざるを得ないでしょう。

うらないピティアでは、読者の安全を確保するという立場から、運営者の実態が不明瞭な占いサービスを紹介することはせず、大手企業や運営実績の長い老舗企業が運営するサービスを中心に推奨しています。

ところで、占いサービスにおいて個人情報の漏洩・悪用が疑われる例としては、国民生活センターが2020年11月に発表した注意喚起のなかで次のようなものが挙げられています。

そのほか、「占いサイトに名前や生年月日等を登録してから、知らないサイトからメールがたくさん届くようになった」など占いサイト等に関連した迷惑メールや、電話の占いサービスに関する相談も寄せられています。

国民生活センター：それって占い？！占い師や鑑定士を名乗る者から次々とメッセージが届いてやめられないー―占いサイトのトラブルに注意，2020年11月26日付．

こうした迷惑メールに関しては、同注意喚起のなかで「消費者へのアドバイス」として次のようにアナウンスされています。

無料の占いだからといって気軽に氏名や生年月日、メールアドレス等の個人情報を入力しないようにしましょう

国民生活センター：それって占い？！占い師や鑑定士を名乗る者から次々とメッセージが届いてやめられないー―占いサイトのトラブルに注意，2020年11月26日付．

無料の占いサイトのなかには生年月日等を入力の上で鑑定結果をメールで受け取るタイプのものがあり、こういったものが上記のようなトラブルに発展しやすいと考えられます。

やはり、電話占いであれその他の占いサービスであれ、まずは信頼度の高い企業・事業者のサービスを選ぶことが不可欠です。

個人情報の漏洩防止という観点では、たとえばプライバシーマーク（Pマーク）を取得している法人が運営する電話占いサービスに限定してみるのもよいでしょう。

プライバシーマークの取得・維持にあたっては、その事業者内における情報管理・保護の徹底だけでなく、業務委託先に対する監督責任も求められています。

占い師は社員・アルバイトといった雇用形態のほか業務委託の外部パートナーとして占いサイトで活動することがありますが、プライバシーマークの基準においては、そのどちらであっても業務上知り得る情報の保護が求められることになります。

したがって、個人情報漏洩が心配なのであれば、プライバシーマークを取得している企業が運営している電話占いサービスを選ぶのがおすすめです。

プライバシーマーク取得済みの企業が手掛ける電話占いサイトは数は多くありませんが、比較的有名なサービスでは、ヴェルニ、ウラナ、エキサイト、フィールなどが挙げられます。

「ISO27001」という認証を受けている事業者も、プライバシーマークと同様に信頼性を期待できる事業者と考えて良いでしょう。これはその事業者ががISMS（情報セキュリティマネジメントシステム）に関して一定の水準（国際規格）にあることを認めるもので、情報の機密性だけでなく、そのセキュリティについても厳格な基準を求めるものです。
ただし、かなり厳格で大がかりなものであるため、電話占いサービス提供事業者で取得していることは極めてまれだと考えられます。
こうした認証を保有していないことが必ずしも情報漏洩リスクの高い会社であることを意味しはしない点に注意しましょう。

未成年者による利用

電話占いをめぐっては利用過多による高額請求が問題となることがあり、一時は、未成年利用者による高額請求被害が大きな問題として指摘されることがありました。

不安定な青少年のこころにつけこみ鑑定依頼を続けさせ、保護者が気付かないうちに利用料が高額となっていたというものです。

しかしながら、2023年5月10日現在、電話占いにおいて未成年者の高額請求を懸念する必要はそれほどありません。

というのも、現在はほとんどの電話占いサービスにおいて未成年者の利用が不可とされているからです。

これは、未成年者が利用した分の鑑定料金を回収できないことがあるという事情に由来します。

未成年者が親の同意を得ずに契約した場合には、原則として、親がその契約を取り消すことができるとされています（民法第120条）。

これを「未成年者取消権」と呼び、親の同意なく子が購入した高額物品などは契約の取り消しによって無効化・返金を受けることができるとされています。

たとえば近年ではスマートフォンゲーム（ソーシャルゲーム）での高額課金をめぐるトラブルが相次ぐ時期があり、こうした例で未成年者取消権が認められるものとされています（国民生活センター：未成年の子どもが成人と偽ってゲームに課金した，2021年10月8日付．）。

こうした法の仕組みを背景に、未成年者による高額の占い利用があっても鑑定料の支払いを受けられない可能性があるため、ほとんどの電話占いサービスでは未成年者の利用を制限しているのです。

他のWebメディアでは一部の有名電話占いサイトが未成年者利用可と表記されています。

しかしながら、そのごく一部のサービスについても、2023年5月10日時点で親権者の同意を得ない未成年者の会員登録を禁止していることを確認しました。

したがって、今日においては主要サービスのなかに未成年者が親の同意なく利用できる電話占いはないと考えて良いでしょう。

もっと言えば、もしそうした断り書きのない電話占いサービスがあったとすれば、そのサービスは利用すべきではありません。

そのようなサービスは今日の社会情勢や消費者保護の動きに合わせられていないと言え、サービス提供者としての質・適格性に疑問符が付くものと言わざるを得ないからです。

うらないピティアは、未成年者の電話占いを推奨しません。
青少年の方の鑑定利用というと実のところ恋愛運などよりも身近な人間関係をめぐる悩み・不安であることが多く、そうした課題については、専門家などが無償で相談に乗ってくれる青少年向けの無償相談窓口が多く存在するからです。
保護者に内緒・匿名で相談できるものも多いので、積極的に活用して前へ進んでいきましょう！

「占い依存症」の発生

うらないピティアは、占い依存に陥る方が1人でも少なくなるよう、「占いとの適度な付き合い」をすすめることを目標にしています。
以下に紹介するような占い依存症は、まさに当媒体が情報提供を通じて克服したい業界課題です。

電話占いに限らず、占いをめぐっては「占い依存症」という深刻な課題があると指摘されることがあります。

占い依存症とは、占いへ過度に依存してしまい、日常生活や心理的な安定を維持するために鑑定依頼を繰り返し続ける状態を指します。

占い依存症に陥ると、自分自身で問題や悩みを解決しようとする力が弱まり、占いの結果によって人生の選択を左右されるようになります。

このような状態が続くと、自己判断力の低下や精神的な不安定さが増し、さらに占いへの依存が強まる悪循環に陥る可能性があります。

占い依存症に陥る経緯は人によってさまざまあるものの、一般に、次のような要因を抱えている人が陥りやすいとされています。

占い依存症は、適切な対処法やカウンセリングを受けることで改善が可能です。

自己判断力や自己肯定感を向上させ、占いに過度に依存しないように心がけることが重要です。

電話占いを利用するときには、そうした自己判断のヒント・気付きを得るためのものとして、あるいは自己肯定感のアップに役立つべきものとしてのみ参考にするようにするのがおすすめです。

電話占いの利用・鑑定の流れ

ここでは、電話占いサービスを利用する・鑑定を受ける際の流れを主なステップごとに紹介します。

基本的に、電話占いの利用は大小あわせて下記の8ステップで進んでいきます。

以下に詳しく解説していきます。

こうしたステップを踏むことで、電話占いをスムーズに利用し、自分自身の悩み解決や人生の指針を見つけることができます。

ただし、占いの結果はあくまで参考の一つであり、最終的な決定は自分自身で下すことが重要です。

最後の振り返り作業のなかで、鑑定結果・アドバイスを受けて自分自身でどうするかを決定しましょう。

悪徳占い業者を避けられる電話占いサービスの選び方

この章では、詐欺や高額請求の被害に遭わないための、安全な電話占いサービスの選び方を紹介します。

優良な電話占いサービスを選ぶためにはいくつかのポイントがあり、特に以下の点に留意するのがおすすめです。

• 運営歴が長い電話占いを選ぶ
• 占い師の顔写真が公開されている電話占いを選ぶ
• 支払方法が自分に合っている電話占いを選ぶ
• サイトが見やすく更新されている電話占いを選ぶ
• 特定商取引法に基づく表記が掲載されている電話占いを選ぶ

運営歴が長い電話占いを選ぶ

電話占いサービス選びの1番シンプルな指標としては、サービス運営歴の長い老舗電話占いを選ぶというものがあります。

運営歴が長いということは、利用者はもちろん、在籍する占い師の先生からも評価されているということです。

言い換えると、的中率が低い・鑑定料のコスパが高い・占い師の待遇が悪いような電話占いサービスは淘汰されてます。

そうした競争を乗り越えて大手サービスとして生存しているということは、一定程度以上のサービス品質や信頼性を持つものと期待できる大きな証拠になります。

そして、運営歴で選ぶのであれば、10年以上運営されているサービスを選ぶと良いでしょう。

電話占い業界においては、おおむね10年が老舗かそうでないかを分けるボーダーとなるからです。

10年以上の運営歴を持つ電話占いとしては、比較的有名なサービスのなかでは、ヴェルニ、エキサイト、デスティニー、マヒナ、ピュアリ、カリス、ステラコール、ウィル、ウラナ、ラフィネ、リエル、フィールなどが挙げられます。

占い師の顔写真が公開されている電話占いを選ぶ

可能であれば、サービス選びにおいても占い師選びにおいても、顔写真が公開されている電話占いサイト・占い師を選びましょう。

電話占いサイトでは、在籍する占い師それぞれにプロフィールページがあり、顔写真・鑑定歴・使用占術・得意な相談内容・口コミなどが紹介されています。

しかし、占い師のなかには、顔写真の代わりにイメージ画像が掲載されているものがあります。

占い師の中には顔出しできない人もいるとはいえ、そうした素顔非公開の占い師ばかり在籍しているサービスは考え物です。

イメージ画像が大半を占める電話占いサービスには注意しましょう。

占い師というのはどうしても経歴や客観的な実績を掴みづらい人が多く、それは占い師にとっても語りにくいものであることが多くあります。

そのなかで少しでも相談者の安心感を抱いてもらえるよう、各占い師は大御所であってもプロフィールページの充実に注力しているものです。

極端な例では実在しない占い師を掲載しているようなことも考えられ、そうでなくとも、マニュアルを見ながら話すだけのアルバイトを雇っている可能性があります。

また国内外で有名でかつ専門の修行を要するような伝統的な占術・祈祷術を修めているという占い師も多く存在しますが、それらの占い師が「本物」であるかどうかは、最終的には相談者が信じられるか否かでしかないケースもあります。

なかには秘術であるが故に素顔・本名非公開という占い師もいるでしょうが、そうは言っても、やはり顔も出さずに専門の祈祷術等を売りにしている占い師には細心の注意を払うべきでしょう。

結局のところ、顔写真を掲載した方が安心感を醸成できるにもかかわらず掲載しない裏には、あまりよい理由は考えられないのです。

占い師のなかには、たとえば、過去の凄惨な体験を経て霊的能力に目覚めて占い師として活躍しているという人もいます。
そうした人はときに外見的な特徴や顔を出せない深い事情などを抱えていることもあるので、個々の占い師が素顔を公表しないことは必ずしも悪いことではありません。
注意すべきケースは、あくまで「素性非公表の占い師ばかりが並んでいる占いサイト」のほうである点に留意しましょう。

支払方法が自分に合っている電話占いを選ぶ

電話占いサービスには、さまざまな支払方法があります。

具体的には、支払い時期（先払い・後払い）や決済方法です。

たとえば、ヴェルニとみんなの電話占いはどちらも比較的大手ですが、決済方法ひとつとっても多くの差があります。

決済方法	電話占いヴェルニ	みんなの電話占い
銀行振込
クレジットカード払い
キャリア決済	docomo・au・SoftBank
電子マネー	楽天Pay・au PAYなど
（鑑定通話料）	フリーダイヤル	アプリ利用

※2023年7月10日時点

電子マネーを利用できる電話占いサービスは増えてきましたが、キャリア決済を利用できるものはわずかです。

なかには、クレジットカード払いにすら対応していないサービスもあるため、自分の都合がよい支払い方法に対応しているかは事前に確認しましょう。

また、鑑定時の通話料（無料・有料）にも違いがあります。

通話料有料の大手サービスも少なくないため、通話料無料にこだわりすぎることはおすすめしませんが、ひとつの判断基準にはなるでしょう。

サイトが見やすく更新されている電話占いを選ぶ

サービスサイトが見やすい・わかりやすいというのは、サービス選びにおいて見落とされがちな重要指標です。

そうしたサービスにはユーザーファーストを心がける姿勢や開発能力があると言えるだけでなく、そもそもの話として、サービスの仕組みや料金体系その他必要な情報がどこにあるのかがわかりにくいサービスには注意しておいたほうが良いと言えるからます。

端的には、あなたの目から見て「今風」であり、かつ知りたい情報が載っているページにアクセスしやすいサイトを公開している電話占いサイトを選びましょう。

「今風」であるというと曖昧で不確かな情報に見えるかもしれませんが、実際のところ、最新のデザインやWeb設計を行っていることは各利用者の利便性や安全性にとって非常に重要です。

電話占いサイトの中には、デザインが今っぽくないものがあります。
いわゆるガラケー時代の主流であったテキストと静止画で構成されているようなものです。

デザインの好みは人それぞれですが、モバイルフレンドリー（パソコン、タブレット、スマートフォンなど、端末ごとに表示を最適化する仕様）ではない場合、サイトが更新されていない可能性が高いです。

長い間、更新されていない電話占いサイトには、次のようなリスクがあります。

• 必要な情報を見つけられない
  サイトが見づらいと、料金や支払方法など重要な情報を誤解してしまうかもしれません。
• 個人情報が盗まれるリスクがある
  SSL化対応の更新がされていないと、利用者の送信情報が暗号化されず、個人情報などが盗まれてしまうかもしれません。
  ※サイトURLが「https://～」ならSSL化されている、「http://～」ならSSL化されていない。

なお、個人情報の漏洩が特に気になる人は、プライバシーマークが付与されている法人が運営する電話占いサービスに限定してもよいでしょう。
数は多くありませんが、比較的有名なサービスでは、ヴェルニ、ウラナ、エキサイト、フィールなどが挙がります。

特定商取引法に基づく表記が掲載されている電話占いを選ぶ

電話占いサービスの中には、「誰が運営しているの？」「問い合わせ窓口が見つからない」というものがあります。

特定商取引法により、電話占いサービスを提供する事業者には、販売（運営）業者の名称、住所、電話番号、返品に関する事項など「特定商取引に基づく表記」の掲載が義務付けられています。

一部の表示事項を省略できる場合もありますが、まったく掲載していないものは違法である可能性が高いと言えます。

いかに魅力的なサービスであっても、たとえ運営者に知識がないだけであっても、違法なサイトは利用しないようにしましょう。

なお、特定商取引に基づく表記内の電話番号はケースバイケースで表示を省略できる項目です。

しかしながら、昨今ではサポート窓口の電話番号を掲載している電話占いサービスが一般的ですので、電話番号がわからないサービスを選ぶべきではありません。

利用者からの評判が良い電話占いサービスおすすめランキング

この章では、実際に鑑定を受けた利用者による口コミ評判が良かった電話占いサービスをランキング形式で紹介します。

またここに挙げる5つの電話占いサイトは、それぞれが当記事で挙げる「電話占いサービスの選び方」に合致しており、特に運営歴の長さについては5サービスともクリアしていて、いずれも老舗電話占いサービスだと言えます。

在籍占い師数も豊富で初回特典によるお試しも利用しやすいものを厳選しているので、ぜひ試してみてください。

電話占いに関するよくある質問

ここでは、電話占いに関するよくある質問をQ&A形式で紹介します。