占いは運命を読み解きし、私たちが歩む道筋を示してくれるものです。
しかしその一方で、占いのなかには、心理学を巧妙に駆使して相談者に「当たる」と錯覚させるような偽物も存在します。
占いの真贋は見極めが難しく、悪徳占い師の心理学的トリック(からくり)に騙されてしまう人も後を絶ちません。
では、本物と偽物の占い師はどのように見分ければよいのでしょうか。
そのためには、偽りの占い師が悪用する「当たると錯覚させるからくり」をよく理解し、本物の占いがあたる仕組みとの違いやトリックを見破るポイントを知ることが必要です。
そこでこの記事では、偽の占い師が用いる心理的なテクニックやトリック、そして真実の占い師がどのようにして予言を行うのか、その秘密に迫ります。
本物の占いに紛れ込む偽物占い師の「当たるからくり」に要注意
占いの世界は魅力的な一方で、それぞれの占い師が使用するテクニックや手法は多種多様です。
しかし、占い師のなかには不誠実な偽物の占い師が存在します。
偽物の占い師は、錯覚や心理的トリックを利用して人々を誤解させ、占いが当たると思わせることがあります。
そして相談者の心理を巧みに操り、意図的にあいまいな表現を使用して具体的な予言を避けることで、占い結果が「当たった」と思いこませるのです。
もちろん、そうした手法は心理学的な効果や認知の歪みを利用しているだけで、本物の占い力があるとは言えません。
対する本物の占い師は、心と魂の深層を読み解き、独自の洞察力や経験・知識を活かしてアドバイスを提供します。
これらのからくりを理解し、真偽を見極めることで、あなた自身が信頼できる占い師を見つける手助けとなります。
占いが当たると錯覚させるからくり
占いが「当たる」と錯覚させるからくりには、さまざまなトリック・テクニックが深く関わっています。
特に、人間の心理や認識のクセを利用するようなや会話テクニックが「当たる」という錯覚を生むために広く悪用されています。
そこで、この章では偽物の占い師がよく使う3つの会話テクニックを紹介します。
偽の占いでよく使われる3つの会話テクニック
- 心理学を利用したトリック・会話テクニック
- 経験則・傾向に当てはめる会話テクニック
- 相談者の心理を利用した会話テクニック
まずは前提として、それぞれのテクニックについて具体的に見ていきましょう。
心理学を利用したトリック・会話テクニック
心理学を利用したトリックや会話テクニックは、偽りの占いのなかで非常によく用いられる手法の1つです。
これは、人間の感情や行動パターンに関する知識を駆使して、占い結果が当たったと感じさせるための技術です。
たとえば、人間には基本的にポジティブなコメントを好む傾向があります。
この点を利用して、心無い占い師は相談者に対し、前向きな予言や励ましの言葉ばかりを述べることで、相談者から好意的に受け入れられやすくします。
こうした鑑定手法は占い利用者のなかでは「アゲ鑑定」(相談者を持ち上げ続ける鑑定)とも呼ばれる低品質・悪質な鑑定提供の1つとして認知されていますが、実はこれも「肯定的バイアス」という心理的傾向を悪用した手法です。
また、「選択的知覚」という心理学上の概念についても知っておくと良いでしょう。
これは、人が自分にとって都合の良い情報や自己の信念を裏付ける情報に対して敏感で、それ以外の情報を無意識に無視する傾向のことです。
占い師はこの傾向を利用して、相談者が期待するような予言ばかりをすることで、当たったという印象を与えます。
これも「アゲ鑑定」の1形態と言えるでしょう。
このほかにもバーナム効果やコールドリーディングなど、霊感商法詐欺などでも有名な心理テクニックが多数存在します。
経験則・傾向に当てはめる会話テクニック
当たると錯覚させる占いに良く見られるもう1つの重要なテクニックは、人間の行動や感情の経験則・傾向を用いた会話術です。
人間の行動や感情には、年齢・性別・文化的背景などに基づいた一定のパターンがあり、これらを把握して活用することによって、偽物の占い師はあたかも超常的な力で相手の状況を言い当てたかのように演出します。
たとえば、若者は未来に対する不確実さに悩んでいることが多いとされています。
そこで占い師は、若い相談者に対しては「大きな決断を迫られている」「これからの人生の方向性について混乱している」などと言葉を発します。
相談者が実際に将来不安を抱えていれば「言い当てられた」と感じるでしょうし、若い世代の人が将来への不安を抱えていることが多ければ、「当たった」と感じられる確率も高いものとなるのです。
反対に、年配の人びとは過去の選択や人生の反省について思いを巡らせることも多い傾向にあるので、「あなたは過去の選択について後悔している」「自分の人生の歩んできた道筋について深く考えている」などと言うことになります。
これは極めて単純化した例ですが、このように、相談者が属するユーザー層の一般的な生活状況や人間関係・感情のパターンを表現し、それを占いの一部として提示することで、鑑定結果がその人にとって具体的で関連性があるように感じさせるテクニックが存在します。
相談者の心理を利用した会話テクニック
悪質な占い師は、相談者の心理的不安や「何かにすがりたい」という欲求を上手く利用する会話テクニックを持っています。
これは心理学的なトリックというよりも、占いを利用するユーザー層一般が共通して持っていることの多い傾向につけこむものです。
人間は自身の状況に対する理解・予測が不明確な時、不確実性や混乱から脱出するための手がかりや方向性を欲するという欲求を抱きます。
たとえば、占い師は相談者が抱える問題に対する具体的な解決策ではなく、「あなたは困難を乗り越える力を持っています」や「運命があなたを導いている」といった希望を喚起するようなメッセージを提示することがあります。
これにより相談者は占い師に心の支えや慰めを見出し、自身の不安や迷いを軽減することができるのです。
これ自体は占い一般によくあることで、本物の占い師による鑑定を受けた結果前向きになれることも多く、問題ではありません。
問題なのは、こうした心の支え・慰め効果を意図的に悪用し、何度も鑑定をリピートさせようとするような悪徳手法が存在することです。
たとえば、悪徳占い師は「あなたは他人から理解されにくい」「あなたは特別な存在です」といったメッセージを用いることで、相談者の孤独感や理解されないという感情にはたらきかけることがあります。
これらのメッセージは相談者の帰依心を刺激し、占い師に対する信頼を深める助けとなります。
これらのテクニックは、相談者の不安や欲求を上手く扱うことで、占い師が提供する助言や解釈が個々の相談者にとって重要で有用なものとなるように導くものです。
その結果として、占い依存症のように特定の占い師や鑑定を受ける行為自体に精神的な依存をきたしてしまう人も少なくありません。
偽物の占い師が使う心理学的からくり・トリック
偽物の占い師が使う手法のなかでも特に注意を要するのが、心理学的なからくり(効果)やトリックです。
これらは相談者の心理を操り、的中したと錯覚させるためのテクニックです。以下にその具体的なテクニックをいくつか紹介します。
この章では占い・鑑定でよく悪用される5つの心理学的概念を紹介します。
まずは「バーナム効果」「確証バイアス」という2つの心理学的効果(心・認識の傾向)を解説し、それらを用いた3つの会話テクニック(ストックスピール、コールドリーディング、ホットリーディング)を解説していきます。
2つの心理学的効果を理解していたほうがその応用である会話テクニックを理解しやすいので、まずは心理学的効果から見ていきましょう。
偽物の占い師がよく利用するからくり(心理学的効果)
偽物の占い師・イカサマの鑑定の多くが、心理学的なからくり(効果・認識の傾向)を利用したトリックで相談者に鑑定結果を信じ込ませます。
なかでも代表的なものに「バーナム効果」と「確証バイアス」というものがあり、この2つを利用した会話テクニックは占いや詐欺などに多く用いられています。
偽の占いでよく使われる心理学的効果
- バーナム効果
- 確証バイアス
まずはこの2つについて、詳しく知っておきましょう。
バーナム効果
もう少し平易な表現をすれば、バーナム効果とは「誰にでも当てはまりそうな言葉を、あたかも自分だけのことを言い当てたものだと思い込んでしまう現象」のことです。
このバーナム効果は、心理効果を利用した占いにおいてたいへん頻繁に活用されています。
たとえば、占い師が鑑定の結果、「あなたは時々社交的になることを楽しみますが、他の時には静かに過ごすことを好む」や「あなたは他人から頼まれると断りにくい」などと指摘したとしましょう。
よく考えずともわかるように、これらは大多数の人に当てはまる一般的な説明です。
しかしながら、鑑定の場・雰囲気などある程度の条件さえ揃った場で言われてしまえば、多くの人びとはこうした言葉を自分だけのことをずばり言い表した言葉だと見なし、その占い師が自分自身をとても正確に理解していると感じてしまうのです。
このようなバーナム効果のトリックは、嘘の占いにおいて多用されています。
偽物の占い師は具体的な個々の人物について予知することができないので、一般的かつ曖昧な鑑定結果を提供してそれを相談者へ自分自身に当てはめさせることで自身の占いを信用させようとするのです。
占いにおけるバーナム効果は、次節で説明する確証バイアスとともに、ストックスピールやコールドリーディングといったテクニックのなかで頻繁に利用されています。
もちろん、バーナム効果は占いの正確性の証ではなく、むしろ人間の認識と解釈の傾向を示す学術的な説明にすぎません。
占いを受ける際には、人間の認識にこうした傾向があることを前提に注意して臨みましょう。
確証バイアス
占いの文脈において、確証バイアスは占い結果に対する解釈や評価に大きな影響を与える現象となります。
たとえば、占い師が「近くに大切な人がいます」と予言したとき、相談者は自分を取り巻く状況・人びとのなかに該当する人物がいるかどうかを思案します。
親しい友人や家族との日常的なコミュニケーション、パートナーとのやり取り、さらには親切な同僚や近隣の人びととの交流など、この予言を裏付ける出来事を自ら見つけようとするのです。
そして、そのような事例が見つかれば、占いが「当たった」と感じるでしょう。
反対に、「大切な人」に関連する困難や否定的な経験は、占いの結果との関連性を無視されがちです。
これは確証バイアスが作用している典型的な例とだ言えます。
さらに、確証バイアスは鑑定結果を「当たった」と感じさせ、占い師やその方法への信頼を高めるための手段としても利用されます。
占い師があいまいで広範な予言をすることで、受け取る人が自身の状況に合致する解釈を見つけやすくするテクニック、これをバーナム効果と呼びます。
そして、バーナム効果と確証バイアスの2つは、占いの結果が「当たる」と感じさせる強力な組み合わせを形成します。
確証バイアスを理解することは、占い結果の正確な評価や、本物と偽物の占い師を見極めることにつながります。
偽物の占い師がよく利用する会話テクニック
イカサマ占いにおいては、占い師が心理学的手法を悪用した会話テクニックで鑑定の確からしさを演出し、相談者を信じ込ませる手法が多く見られます。
なかでも次の3つは占い鑑定でよく見られるもので、事前によく理解しておくことが対策となります。
偽の占いでよく使われる会話テクニック
- ストックスピール
- コールドリーディング
- ホットリーディング
特にバーナム効果や確証バイアスを利用したストックスピールやコールドリーディングなどは非常によく見られるもので、初めて鑑定を受ける占い師の場合に遭遇しやすいテクニックであるため注意が必要です。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ストックスピール
もう少し簡単に述べると、ある占い師が鑑定の冒頭などでどの相談者にでも掛けられるよう用意(ストック)しておいた言葉・文句のテンプレート集とでも言うべきものです。
ストックスピールの表現にはある程度の一般性があり、そうであるがゆえに大多数の人々に当てはまります。
たとえば、「あなたは時折、他人から理解されていないと感じることがある」といった表現は、実際にはほとんどの人々が体験し得る普遍的な感情を述べたものです。
しかし、占いというシーンにおいてこのような言葉が占い師から発せられると、言葉を受け取る側である相談者はこれを、あたかも自分自身に固有の事がらを言い当てた深い洞察だと受け止めることが多いのです。
もちろんそのようなことはなく、こうして鑑定の場から離れた立場で見てしまえば、ただ当たり障りなく誰にでも当てはまるようなことを言っているだけだということがわかりますね。
これはバーナム効果を利用したもので、うまくバーナム効果を引き出すための言葉のストックがストックスピールだと言えるでしょう。
占い師がストックスピールを用いる目的は、一部の情報が相談者に当てはまらなかった場合でも、他の一般的な表現によりそのミスをカバーし、鑑定全体としての精度・満足感を保つことにあります。
さらに、人間は成功した予言をよく覚え、失敗した予言を忘れる傾向があります。
言い換えるならば、相談者は「当たった」情報に重きを置き、「外れた」情報は忘れがちになります。
これは確証バイアスと呼ばれる現象で、ストックスピールが占いにおいて大きな効果を持つ背景の1つです(確証バイアスについてはすぐ後の項で詳しく説明)。
このように占いにおけるストックスピールは、偽物の占い師が利用するテクニックの1つであり、バーナム効果や確証バイアスを巧みに利用して占い師の信頼性や能力を誤って高く評価させようとするものなのです。
コールドリーディング
このテクニックでは、相手の細かな反応や非言語的な情報(表情・身体の動き・言葉の選び方など)を観察し、それをもとに相手の性格や状況・思考・感情などを推測します。
具体的には、はじめに「あなたは他人から評価されることに敏感だ」といった一般的な発言をしたり、相手が共感しやすいと考えられる内容を話すことが多く、そうした発言に対する相手からの反応を読み取りながら情報を絞り込むといった流れが主流です。
占いの場でコールドリーディングを使われると、相談者の視点からは占い師が自分の過去や現状・未来を的確に読み取っているかのように見えます。
しかしながら、これは占い師が超自然的な力を持っているわけではなく、実際のところは相談者の反応や発言から巧みに情報を読み取り、それをもとに相手が納得するような解釈やアドバイスを提供しているだけなのです。
このとき、占い師が長けているのは占術的鑑定眼というよりも、相手のしぐさから心情を類推する観察眼のみであると言えるでしょう。
このコールドリーディングというテクニックは、相手を理解して助けるためのツールとして、心理カウンセリングなどの場で活用されることもあります。
また本物の占い師であっても、相談者がうまく言葉にできていない相談ニーズ・本当の願いは何かをつかみ取るために活用することもあります。
しかしながら、イカサマ占い師が行うように、悪用すると相手をごまかしたり誘導することも可能となるため、注意が必要です。
ホットリーディング
コールドリーディングがその場で相談者の心理を読み取ろうとする手法であるのに対して、ホットリーディングの場合、占い師は事前に対象者についての情報を収集します。
たとえば対象者のソーシャルメディアの投稿や、共通の知人から得た情報、または占い師自身との以前の会話から得られた情報など、さまざまな形で得られます。
偽物の占い師は占いの鑑定中、これらの事前情報を巧みに使って、その情報が自分の直感や霊的な力から得られたものであるかのように装います。
こうして、相談者は占い師が特別な能力を持っていると感じてしまうのです。
占い師が過去の出来事や現在の状況について正確な情報を提供することで、相談者が感じる鑑定結果の信憑性は一層高まるでしょう。
こうした本当の情報のなかに嘘の未来予知が含まれていても、相談者は占い師の鑑定眼を信じてしまい、騙されてしまうのです。
しかし、このテクニックは本質的には情報の操作と心理学的な理解に基づいているため、占い師が超自然的な力を持っているわけではありません。
あくまで情報収集能力や情報に基づく類推の能力を発揮しているに過ぎないのです。
本物の占い師が行う鑑定はなぜ当たるのか
本物の占い師が行う鑑定はなぜ当たるのか。
その理由を解明するためには、本物の占い師がどのような特性を持ち、どのように働いているのかを理解することが必要です。
本物の占い師は、深い洞察力と人間心理への理解、そして高い直感力を備えています。
つまり占い師は、占術の専門家である以前に、人間存在というものへの透徹した智慧(知恵)を持つ人であると言えます。
この点において占い師はセラピストやカウンセラーに近い存在であり、同時に、賢人のような存在でもあるのです。
名うての占い師の言葉がすっと自然に納得できるものである背景には、占い師の人格自体が持つ智慧が秘められています。
そして、この智慧に加えて占い師になくてはならないものが、占術に関する専門性です。
それぞれの占術が正しく運命を明らかにするプロセスは各占術によって異なる説明がなされるものの、あえてひとまとめに述べるならば、現世・物質的・自然的世界から霊的・精神的・超自然的へとアクセスし、超自然的な領域にある情報をすくい上げてそれを解釈することが鑑定の構図(からくり)と言えるでしょう。
たとえばタロットカードを用いた占いにおいては、引き当てられたタロットはその人の深層心理を象徴するものとされています。
それぞれのカードは人間の意識と神秘的な力とをつなぐ道具であり、タロットを引くという行為は神聖な力や宇宙のエネルギー、あるいはスピリチュアルな力によって動かされていると考えられています。
そしてカードを引くときには、その人自身のエネルギーがカードに反映され、その結果としてその人にふさわしいカードが引き当てられるのです。
また、タロットカードが持つ図像のそれぞれは、人間が持つ普遍的な経験や感情・深層心理を象徴的に表現しており、それによって占い師や相談者が自己の潜在意識にアクセスしやすくなるとされています。
つまり、タロットカードの例で言えば、占いがあたるからくりとは、カードという道具や占い師というガイド役の存在を通じて相談者が自身の潜在意識とうまく対話できるようになることであると表現できるでしょう。
このように、占い師というものは占星術・タロット・数秘術など、占い師は多様な占術を使いこなし、それぞれの占術が持つシンボリズムと寓意を理解しています。
あるいは霊視・霊能やスピリチュアルな領域の力を操る占い師であれば、霊的・超自然的・精神的な存在者と対話を行う作法や、時に言語的ではない超自然の存在からのメッセージを読み解く術を心得ているのです。
それらの術を修める方法は占術やその流派によってさまざまで、時には特別な修行をせずとも兆しを読み解くような天性の鑑定者も存在します。
ただ1つ言えることは、本物の占い師はそれらの占術を巧みに操り、相談者一人ひとりの独自の状況や課題を解釈し、運命を予測したり、いま相談者が知るべき事がらを言葉として提供します。
このとき、霊的・超自然的な世界に属する情報である鑑定結果を人の理法のなかに落とし込むために、人間存在への深い理解が不可欠となるのです。
このように、人間というものへの深い理解と専門的占術という2つのスキルを組み合わせることで、占い師は、相談者の悩みや問題をより深く理解し、的確なアドバイスを提供することができます。
これこそが、占いが「当たる」といわれる理由(からくり)です。
ところで、占いが「当たる」かどうかは、鑑定結果をどのように解釈し、どのように行動に移すかにも大きく依存します。
占いはあくまで可能性を示すものであり、同時に、選択の一助を提供するものです。
だからこそ、本物の占い師はあなたの可能性を開くための手助けをします。
それが「占いが当たる」と感じる理由の1つとも言えるでしょう。
からくりを使う偽物占い師・嘘の見極め方
占いの世界には、残念ながら、心理学的な技巧や会話のからくりを駆使して占いが当たるように見せる偽物の占い師が存在します。
そこで、偽物の占い師から自己を守り真実を見極めるためのポイントをお伝えします。
真実の占いは、自身の未来を直視し、生き方を見つめ直すきっかけを提供してくれるはずです。
これから紹介する真贋の見極め方は、そうした本当に価値ある占い師を見つけ出す鍵となるでしょう。
からくりを使う偽物占い師・嘘の見極め方
- 占い師の話し方を注意深く分析する
- 自分の直感を信じる
- ホットリーディング
これらを意識することで、あなたが占い師選びに迷った際の参考にすることができます。
占い師の話し方を注意深く分析する
鑑定が始まったらまず、占い師の話し方に注目することが重要です。
バーナム効果やコールドリーディングなどのテクニックを駆使する偽物の占い師は、あいまいな表現や汎用的な言葉(誰にでも当てはまりそうな言葉)を多用します。
そのような表現は、鑑定の場ではあなた自身のことを言い当てているかのようにも聞こえるかもしれません。
しかし実際には、あなた以外の多くの人が、ひょっとしたら誰もが共感できるような一般的・当たりさわりのない言葉です。
一般化され誰にでも当てはまり得るような表現にしている代わりに、微細な部分や具体的なディテールを欠いている点に注目しましょう。
対して実力のある占い師は、具体的な事象や状況を明確に示し、その解釈を説明します。
占いを通して実際にあなたの過去や魂・深層心理などを視ているわけですから、本物の占い師であれば、あなただけが体験したような細かな点・特異な点まではっきりと言い当てることができます。
一般化されたことばかり言って具体性を欠く占い師に出会ったら、すぐに怪しんでしまって構いません。
事前の調査と情報収集を怠らない
鑑定を依頼する前の情報収集を怠らないことも大切です。
占い師の経歴や評判・口コミをチェックすることで、その占い師が信頼できるかどうかの一端をつかむことができます。
インターネット上にある口コミや評判は、各占い師の実力や対応を知る一助となります。
ただし、単に口コミや評判を鵜呑みにするのではなく、それぞれの情報源が信頼に足るものかどうか確認することも重要です。
また、占い師が所属する占い館・団体や占いサイトの信頼性・評判もチェックしましょう。
運営実績が長く信頼性の高い占い館やサービスは、一定の品質を保つために独自の基準や審査を設けています。
そのような背景によって、評判の良い団体やサービスに所属していることは各占い師の実力を裏付ける1つの証となります
ただし、各団体・サービスの口コミや評判はやはりあくまでも参考情報の1つであり、その占い師があなた自身に合うかどうかは直接対話してみなければわからない部分もある点には留意しましょう。
常識的な判断力を持つ
占いは神秘的な部分を持つ一方で、ある程度の常識的な判断も求められます。
妙な表現に感じられるかもしれませんが、占いを利用するにあたっては、神秘に深く頭を垂れるとともに、神秘を距離を置こうとする態度もまた不可欠なのです。
つまるところ、何もかもを信じようとして、占いや神秘的な力の前に全身を差し出すようなことはしてはならないのです。
神秘にすべてを委ねることは、占いを通り越して、もはや信仰です。
信仰そのものもまた尊いものですが、「占い」という範疇に留まるつもりで利用するのならば、神秘的なものとは適度な距離感をもって付き合うようにしましょう。
いかに霊験あらたかな占い師が相手でも、常識から逸脱した要望を受け入れる必要はありません。
たとえば、個人的な情報を過度に求めてくる占い師や、法外な料金・鑑定料金外の物品購入等を要求してくる占い師の場合は警戒が必要です。
今日において占いはあくまでサービス業ですから、上記のようなものはサービスとして常軌を逸していると言って良いでしょう。
また、占いは結果によって大きな人生の決断を促すことがあります。
その際には、必ず冷静な判断を心掛けましょう。
たとえ占い師がどれほど信頼できる人物であっても、最終的には必ず自己決定することを原則としてください。
占い師のアドバイスは、あなた自身が納得して決断できるようになるためのヒントと扱うことが大切です。
自分の直感を信じる
自分の直感を信じることも大切です。
占い師から鑑定を受けている最中に、何か違和感を覚えたり不快感を感じたりした場合はその感情を無視せず、自身の直感を信じて行動してみてください。
その違和感や不快感は、無意識の中で占い師の言動から察知した何かを反映している可能性があります。
不確定な部分が多い直感に従うことには抵抗を感じることがあるかもしれません。
しかしながら、人間の直感は五感や経験、さらには無意識の情報処理から生まれるものです。
したがって直感は無根拠の感情ではなく、自身が意識として明確に認識してはいない無意識下・潜在的な感覚に根差す情報を感じ取る重要な手段となり得ます。
特に占い師という人間の心を読み解くプロフェッショナルと向き合う場合、自分の直感は大いに役立ちます。
もちろん、直感だけを頼りにするのではなく、直感を補完する形で他の情報も併せて判断材料にすることが大切です。
占いが当たるからくりに関するよくある質問
ここでは、占いが当たるからくりに関してよくある質問とその答えをQ&A形式で紹介します。
占いは本当に当たるの?
占いが当たるかどうかは多くの要素に依存します。
占いの種類や占い師、さらにはその時のあなたの状況・心理状態など、多岐にわたる要素が絡み合って結果が出ます。
また、占いの結果はあくまで参考の1つであり、それが絶対的な未来を示すものではありません。
未来はあなた自身の選択や行動によって変わるものです。
したがって「当たる」か「当たらない」かは個々の判断に委ねられます。
その上で付け加えると、最も重要なことは、占いの結果に自分の人生を全て委ねるのではなく、自己の判断と占い結果を上手にバランスさせて考えることです。
偽物の占い師が使う「占いが当たる」と思わせるからくりとは?
占い師を自称する人のなかには、コールドリーディングやホットリーディング、バーナム効果、ストックスピール、確証バイアスなどの心理学的な仕掛け・トリック(からくり)を使う人がいます。
これらの技術は、相手の反応や言葉から情報を読み取り、それを反映した情報を超自然的な能力で読み解いた占い結果として信じ込ませるものです。
たとえば、バーナム効果は、あいまいで一般的な表現を使って、それが特別にあなたに当てはまるように感じさせる効果です。
こうした人間の心理・認識傾向を利用して、コールドリーディングのような会話テクニックで占いの確からしさを信じ込ませようとするのです。
偽物の占い師には注意しましょう。
本物の占いが当たるのはなぜ?
占術の違いを無視してあえてひと口に述べるならば、占いの仕組み・からくりとは、現世・物質的・自然的世界から霊的・精神的・超自然的へとアクセスし、超自然的な領域にある情報をすくい上げてそれを解釈することだと言えるでしょう。
例としてタロットカード占いの場合を見てみましょう。
タロット占いが当たる理由は、タロットカードが人間の深層心理を反映しているからです。
タロットカードの各カードは、人間の経験や感情、課題などを象徴しています。
そして、占い師はカードの組み合わせから得られる情報を元に運勢・心理を読み解いてアドバイスを行います。
このとき、占い師はタロットという媒介を通じてあなたの無意識のメッセージを引き出し、それを解釈することで運命を言い当てているのです。
本物の占い師はどうすれば見分けられる?
本物の占い師を見分けるには、その占い師の評判や信頼性を事前に調査すること、そして自身の直感を信じることが大切です。
まず、事前に占い師の経歴や評判などを調査することが有効です。
評判の良い占い師を選ぶことで、ある程度イカサマ占い師をふるいにかけることができるでしょう。
また、占い師とのコミュニケーションも重要です。
あなたが自身の問題を自由に話せる環境を提供してくれるか、あなたの話を尊重し、具体的で役立つアドバイスを提供できるかなどをチェックすることも必須事項と言えます。
そして鑑定中は、占い師の言葉に注目しましょう。
偽物の占い師はたいてい汎用的・誰にでも当てはまるような言葉を使い、具体的な情報を避ける傾向があります。
占いの結果が当たらないのはなぜ?
占いの結果が当たらない理由はいくつかあります。
まず、占い師の能力や経験によります。
また、占いの方法(占術)やその解釈も重要な要素です。
さらに、占い結果に対するあなた自身の解釈や行動の違いも結果に影響を及ぼします。
たとえば、あなたが占い結果を受け入れず、それを否定する行動をとった場合、当然の帰結として占いの結果は当たらないもとなるでしょう。
このように、占いの結果が当たるかどうかは複数の要素が絡み合った結果であると言えます。
この記事のまとめ
この記事では、占いが当たるからくりや、偽物の占い師を見極める方法について解説しました。
占いには本物と偽物が混在しており、占い師の選択は重要な決断の1つです。
占い師選びで迷った際は、今回紹介した見極め方を参考にしてみてください。
また占いが当たるかどうかは、占い師だけでなく、相談者自身の心理状態や状況理解にも大いに影響します。
それは心理学の視点からも明らかであり、占い師が利用する会話テクニックや、相談者自身の確証バイアスといった心理的要素が関与します。
偽物の占い師は、バーナム効果やコールドリーディング、ホットリーディングなどのテクニックを用いて、占いが当たっているかのように見せかけることがあります。
それらを見極め、本物の占い師を見つけることができれば、占いはあなた自身の人生をより良い方向へと導くための有効なツールとなるでしょう。
そして、信頼できる占い師と出会ったとき、占いが当たるからくりがわかっていると、占いの結果をより理解しやすく、自身の人生をより良い方向へと導く手助けとして活用できるようになります。
占いが当たるからくり、偽物の占い師の見極め方、心理学的な視点など、この記事を通じて少しでも理解が深まったことを願っています。それがあなたの占い体験をより良いものにする一助となれば幸いです。